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「なぜかいつも同じような恋愛パターンで失敗してしまう」「付き合い始めと今で、相手の気持ちが変わってしまった気がする」と悩むことはありませんか?恋愛中の心理や態度は、人によって大きく異なります。
この記事を読めば、自分やパートナーがどの恋愛タイプに当てはまるのか、そして関係が進むにつれて心理がどう変化するのかが分かります。お互いの価値観を理解し、より良い関係を築くための具体的なステップが見えてきます。
心理学の研究によって、恋愛の意識は6つのタイプに分類され、交際の進展度合いによって変化していくことが実証されています。
今回のポイント
- 恋愛の意識はLeeの理論に基づく6つの類型に分類される
- 大学生の恋愛行動は5つの段階を経て1次元的に進展する
- 関係の進展度や性別によって恋愛感情の高まり方に違いがある
大学生1092名を対象とした恋愛意識と進展度に関する質問紙調査
研究チームは、首都圏の6つの大学に通う学生1,092名を対象に質問紙調査を実施しました。調査では、これまでの恋愛行動の経験、Rubinの熱愛尺度・好意尺度、そしてLeeの恋愛類型論に基づく意識を測定する尺度(LETS-2)を用いました。
回答者のうち、親しい異性の友人がいると答えた738名のデータを中心に分析を行いました。さらに、数量化理論第Ⅲ類という統計手法を用いて、恋愛行動経験の構造化を試みました。
数量化理論第Ⅲ類とは、アンケートなどの言葉や選択肢のデータを統計的に整理し、似たような傾向を持つグループや要素を分類・可視化する手法です。身近な例で言うと、スマートフォンの音楽アプリが、ユーザーの再生履歴から「J-POP好き」「洋楽ロック好き」などの好みを自動で分析し、分類するような仕組みに似ています。
恋愛は6つのタイプに分類され行動は5段階で進展する
分析の結果、Leeの恋愛類型論が定義する6つのタイプの特徴が確認されました。それぞれのタイプが持つ具体的な特徴は以下の通りです。
| 名称(日本語訳) | 特徴 |
|---|---|
| Mania(狂気的な愛) | 独占欲が強い。嫉妬、熱病、悲哀などの激しい感情を伴う。 |
| Eros(美への愛) | 恋愛を至上のものと考えており、ロマンチックな考えや行動をとる。相手の外見を重視し、強烈な一目ぼれを起こす。 |
| Agape(利他的な愛) | 相手の利益だけを考え、相手のために自分自身を犠牲にすることも厭わない愛。 |
| Storge(友愛的な愛) | 穏やかな、友情的な恋愛。長い時間をかけて、愛が育まれる。 |
| Pragma(実利的な愛) | 恋愛を地位の上昇などの手段と考えている。相手の選択においては、社会的な地位の釣合など、いろいろな基準を立てている。 |
| Ludus(遊びの愛) | 恋愛をゲームと捉え、楽しむことを大切に考える。相手に執着せず、相手との距離をとっておこうとする。複数の相手と恋愛できる。 |
また、大学生の恋愛行動は、ほぼ1次元的に進展し、その進行度合いは大きく5つの段階に分離されることが判明しました。
データが示しているのは、恋愛は人それぞれ異なる進め方をするように見えて、実際には多くの人が共通のステップ(5つの段階)を順番に踏んでいるということです。さらに、親密度の高いグループは、親密度の低いグループに比べてEros(美への愛)、Agape(利他的な愛)、Storge(友愛的な愛)の得点が高いことが明らかになりました。
興味深いことに、恋愛の進展度と交際相手への熱愛感情の関連には性差が見られました。男性は恋愛関係の初期に熱愛感情が高まるのに対し、女性は関係の完成期に感情が高まる傾向があります。
関係の進展や変化によって恋愛意識は変動する
研究チームは、恋愛の意識は個々人によって異なるだけでなく、同一の人間であっても関係の進展や変化によって変動すると推測しています。
女性が関係の完成期に感情を高める理由として、恋愛の初期や中期における女性の関与(コミットメント)が男性に比べて低いためであると考察されています。
なお、本研究の限界点として、ある一時点のデータを分析する横断手法を用いている点が挙げられます。恋愛の進展に随伴する意識の変動をより詳細に把握するためには、現在恋愛中のカップルを追跡して調査する縦断的なアプローチが必要です。
科学的な知見を日常に活かす2つのアクション
- お互いの恋愛タイプを確認し、価値観のズレによるすれ違いを未然に防ぐ。
- 男女で恋愛感情が高まる時期が異なることを理解し、交際初期や完成期における相手の温度感を尊重する。
参考文献
松井(1993). 恋愛類型論に基づく恋愛意識の分析とその進展段階による検討. 心理学研究, 64(5), 335-342.(※提供資料に基づき構成)



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